ITヘルスケア学会誌は,諸般の事情により抄録集を除いて3年ぶりの発行となりました.会員数,学会参加者数ともに年々増加している中,待望の学会誌の発行です.本年より初めて編集委員として参加しました.勝手がわからず編集作業をさらに遅らせてしまったのではないかと反省しています.本号には3編の論文が掲載されています.掲載の受理からかなり時間が経過した論文もあります.改めて投稿に感謝申し上げるとともに,研究のさらなるご発展を期待しております.毎年の学術大会の時期に発行される抄録集には,ITヘルスケア関連の実に魅力的な論文が満載されています.研究奨励賞を受賞された発表者の方々だけでなく,多くの学会員に本誌を投稿の場として活用していただけるよう努力していきたいと思います.最近,ヘルスケア領域で活用が期待される斬新なITデバイスが相次いで市場に投入されました.よりスマートな形でのICTのヘルスケアへの貢献,ビッグデータの活用とセキュリティ管理など本学会が取り組むべき課題は多方面に及びます.来年熊本で開催される学術大会のテーマはまさに「スマート&ウェアラブル化するITヘルスケアへの展望」,本学会と本誌の発展を祈りつつ,編集後記とします.2014年9月21日