山口県産業技術センター研究報告
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新しいキッチンカーのキャビンの開発
本田 晃浩田村 智弘山田 誠治
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2023 年 34 巻 p. 18-21

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抄録

近年の新型コロナウイルス感染症の流行により,飲食業 界において店舗内での飲食は感染リスクが高いことから, 営業の制限等を強いられたり,利用者の外食減少による売 り上げが低下したりするなどの苦境に立たされている. これに対応するため,感染リスクの低さという理由からテ イクアウトやデリバリー販売を行う事業者が増加している .特に,店舗を持たず,より販売の見込まれる時間や場 所で飲食物を販売できるキッチンカー(移動販売車)の利用 が拡大している.キッチンカーは,販売する飲食物の種 類や車載設備の違い,規模等により,様々なタイプが存在 する.その中でも,予算的にもスペース的にもより手軽 に事業を始められる軽トラックタイプへの要望は高いが, 大型のキッチンカーに比べてキャビン空間が狭く,調理や 販売等の作業性の悪さや快適性の低さが問題であった.そ こで,移動時にはキャビンをコンパクトにでき,使用時に は広くできることを特長とした,軽トラックタイプの拡張 型キッチンカーキャビンを開発した. ここでは,「やまぐちR&D ラボ」の会員である複数の県 内企業とのワークショップを通じて,製品企画から試作及 び評価まで行ったことについて報告する.

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© 2023 山口県産業技術センター
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