岩手医学雑誌
Online ISSN : 2434-0855
Print ISSN : 0021-3284
特別講演
感染症への多面的なアプローチと今後の対策
仲村 究
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 77 巻 4 号 p. 135-142

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抄録
2019年12月下旬に中国で存在を確認された新型コロナウイルス感染症 (以下,COVID-19) は,それまでの一般市民の社会生活を大きく変える程の影響を及ぼし,医療・介護施設における感染症の発生や感染対策により強く関心が持たれるようになった.COVID-19に対するパンデミック対応は終了したが,それに伴いインバウンド・アウトバウンドが増加しており,想定外の病原体が国内に持ち込まれる事による感染症アウトブレイクが発生しやすくなっている.また,つつが虫病や日本紅斑熱,重症熱性血小板減少症候群などのダニ媒介性感染症についても注意が必要であり,それらは気候変化の影響も受けて東北地域での発生増加が予測されている.本稿ではCOVID-19への対応経過や最近の知見,輸入感染症の動向,およびダニ媒介性感染症の診療や検査診断における注意点について述べながら,今後の感染症対策において求められる事項を検討する.
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