日本救急医学会関東地方会雑誌
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症例報告
卵巣過剰刺激症候群 (OHSS) の3症例報告と救急外来における鑑別診断の重要性
岡本 夏実子竹下 諒大泉 泰彦中村 俊介中森 知毅
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2026 年 47 巻 2 号 p. 187-190

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抄録
卵巣過剰刺激症候群 (ovarian hyperstimulation syndrome ; OHSS) は生殖補助医療に伴う疾患であるが、産婦人科医以外には広く認識されていない。今回、我々は救急外来を受診したOHSSの1例、ならびに同時期に産婦人科で治療した2例を経験したので報告する。症例1 : 20代。妊娠6週で右下腹部痛を主訴に当院救急外来を受診した。経腟超音波検査で多囊胞性の右卵巣腫大があり、OHSSによる腫大した右卵巣腫瘍茎捻転の診断で緊急捻転解除術を施行した。症例2 : 20代。採卵2日後に卵巣腫大・腹水に対して補液・血漿増量剤治療を行った。症例3 : 30代。採卵2日後に嘔吐・腹部膨満が出現し、左右卵巣腫大・腹水貯留があった。塩酸ドパミン、25%アルブミン投与、腹水濾過濃縮再静注法を行うことで自覚症状が改善した。2022年4月からの不妊治療の保険適用拡大によりOHSSを来たす症例が増加することが予想される。患者背景からOHSSを鑑別に挙げ、重症の場合速やかに産婦人科医と連携して治療を行う必要がある。
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