介護職を職業としての選択肢に 押し上げる要因に関する考察

─小中学校における福祉体験学習の影響に焦点を当てて─

抄録

　本研究は、若者の介護職離れが進んでいる中、介護職に対する強い気持ちを抱いた生徒が進学する と考えられる高等学校福祉科を選択した生徒を研究対象者とし、高等学校福祉科の選択理由や高等学校福 祉科へ進学するきっかけなどを調査することで、介護職が職業としての選択肢となり得る要因について明 らかにできないかと考えた。その結果、中学校での福祉体験学習を行うことが介護職を職業としての選択 肢に押し上げる可能性があることが明らかとなった。