自動制御連合講演会講演論文集
第51回自動制御連合講演会
セッションID: 307
会議情報

同定・推定(II)
追跡照射放射線治療のための肺腫瘍位置の呼吸性変動予測モデル
*酒井 正夫本間 経康高井 良尋
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では、肺腫瘍位置の呼吸性変動予測モデルを提案する。 肺腫瘍の位置は、放射線治療の照射中に,呼吸や心拍の影響を受けて常に変動する。 この変動を追跡照射するための装置には,最大で約1秒間の機械的な時間遅れがあり、 また,観測される肺腫瘍の位置情報には、インパルス状の観測ノイズが含まれる。 したがって、効果的な追跡照射のためには、肺腫瘍位置の1秒先予測と 観測ノイズの除去を適切に行うことが重要である。 本研究では、観測時系列の特徴を考慮した時変SARIMAモデルを設計し、 さらに、観測ノイズフィルターとしてカルマンフィルタを導入した。 提案手法の予測精度は計算機シミュレーションにより示す。

著者関連情報
© 2008 計測自動制御学会
前の記事 次の記事
feedback
Top