主催: 計測自動制御学会, システム制御情報学会, 日本機械学会, 化学工学会, 精密工学会, 日本航空宇宙学会
共催: 49学協会
本研究では、肺腫瘍位置の呼吸性変動予測モデルを提案する。 肺腫瘍の位置は、放射線治療の照射中に,呼吸や心拍の影響を受けて常に変動する。 この変動を追跡照射するための装置には,最大で約1秒間の機械的な時間遅れがあり、 また,観測される肺腫瘍の位置情報には、インパルス状の観測ノイズが含まれる。 したがって、効果的な追跡照射のためには、肺腫瘍位置の1秒先予測と 観測ノイズの除去を適切に行うことが重要である。 本研究では、観測時系列の特徴を考慮した時変SARIMAモデルを設計し、 さらに、観測ノイズフィルターとしてカルマンフィルタを導入した。 提案手法の予測精度は計算機シミュレーションにより示す。