主催: システム制御情報学会, 計測自動制御学会, 日本機械学会, 精密工学会, 日本航空宇宙学会, 化学工学会
共催: 48の学会,協会などから協賛
本研究では,自律分散型生産システムにおいて,自律的な構成要素として作業者を考慮し,作業者がやる気,意欲を持って生産プロセスを実行することができる人に優しい自律分散型生産システムの開発を目的として,作業者の希望を考慮したリアルタイムスケジューリング手法を提案する.提案するリアルタイムスケジューリング手法は,作業者,自動化設備および工作物が自律的に意思決定を行なうとともに協調しながら次に実行する生産プロセスを決定することができる.提案手法において,作業者は,ヒューマンインタフェースを用いて自身の希望に基づいて次に実行する生産プロセスを決定する.リアルタイムスケジューリングのケーススタディを行い,特にCNC工作機械が故障した場合に,作業者がボトルネックとなる加工プロセスを実行することにより総処理時間を短くすることができることを示す.