日本クリティカルケア看護学会誌
Online ISSN : 2187-400X
Print ISSN : 1880-8913
ISSN-L : 1880-8913
原著
急性心不全患者における初回立位の可否に関連する要因の探索
関根 由紀
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 15 巻 p. 121-133

詳細
抄録

 【目的】内科的治療を受ける急性心不全患者の初回立位の可否に関連する要因を探索することである.【方法】本研究は,内科的治療を受ける急性心不全患者を対象に,関東圏内で地域の中核医療を担う総合病院2施設と大学病院1施設,計3施設においてデータ収集を行った.初回立位時の状態から研究対象者を立位可能群と立位困難群に分け,分析は初回立位の可否を従属変数とし,階層的ロジスティック回帰分析を行った.【結果】106名のうち立位可能群は75名,立位困難群は31名であった.初回立位可能に関連する直接効果は,入院時BI(OR:.934;95%CI:.915- .954)と心房細動の既往なし(OR:.165;95%CI:.039- .705)であった.初回立位困難に関連する直接効果は,侵襲的な人工呼吸管理時間(OR:1.035;95%CI:1.003-1.069)と抑うつ(OR:1.255;95%CI: 1.14-1.381),間接効果は年齢と立位開始までの日数であった.【結論】急性心不全患者における初回立位の可否に関連する要因は,入院時BI,心房細動の既往なし,侵襲的な人工呼吸管理時間,抑うつ,年齢,そして立位開始までの日数であった.

著者関連情報
© 2019 日本クリティカルケア看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top