2019 年 15 巻 p. 19-32
本研究の目的は,クリティカルケア看護領域におけるcomfortの概念分析を行い,基礎となる要素を明らかにし,クリティカルケア看護領域におけるcomfortを定義することである.分析方法はWalkerとAvantの概念分析方法を用いた.分析の結果,属性が患者の状態として4項目,先行要件は「患者のcomfortではない状態」33項目と「医療者の介入」16項目,帰結は4項目が抽出できた.以上から,クリティカルな状況において,適切な医療者の介入を受けることで,「痛みの緩和」「自立性」「平静」「満足」を知覚する経験と定義できた.この結果をもとに,アセスメントの視点,介入の方向性,アウトカムの視点を示し,comfortケアモデル構築の足がかりにすることができると考える.