日本クリティカルケア看護学会誌
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総説
ICUにおける人工呼吸患者と看護師のコミュニケーションの困難さおよび代替コミュニケーションの検討:文献レビュー
小倉 久美子山田 聡子中島 佳緒里
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2020 年 16 巻 p. 11-27

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抄録

【目的】浅い鎮静や鎮静中断によりコミュニケーションの機会が多くなる人工呼吸患者に対する効果的なコミュニケーションを検討するために,人工呼吸患者と看護師のコミュニケーションの困難さと,代替コミュニケーションについて明らかにする.

【方法】医学中央雑誌,CINAHL,MEDLINE,PubMedで2018年12月~ 2000年1月に発表された17文献を分析した.

【結果】人工呼吸患者のコミュニケーションの困難さは,意思を伝えることが難しい,情報を受け取れないことであり,看護師はICUの時間制約のなかで,筆談や指文字を正しく読み取れず,メッセージを理解できない困難さがあった.患者-看護師間の代替コミュニケーションについて,クローズドクエスチョンは簡便に使用でき,電子通信デバイスは「痛みのニーズが伝わりやすい」と評価されていた.

【結論】人工呼吸患者は,情報の提供やフィードバックを求めており,ローテクエイドまたはハイテクエイドのコミュニケーションを活用して患者-看護師間の相互利用を促すことが,人工呼吸患者に対する効果的なコミュニケーションケアにつながると考える.

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