2004 年 24 巻 1 号 p. 109-119
咬合力のコントロールを叫ぶとき, 顎口腔系に害を与える力としてブラキシズムばかりに焦点を当てることなく, 見逃せない力として‘かみ癖’によって生じる力を取り上げる必要がある.かみ癖による力は本来弱い力であって, 顎口腔系に対して問題となることはないのであるが, それが固定化することによって衝撃力となったり, 繰り返し加わることによって累積力となり, 顎口腔系に大きな害を及ぼす.咬合力をコントロールするときに無視することのできないそれら力について解説を加えた.