日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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包括歯科臨床における咬合再構成の試行錯誤
―リクスの最小化を考える―
国賀 就一郎
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2007 年 27 巻 1-2 号 p. 40-49

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抄録

筒井昌秀・照子先生の提唱される包括歯科臨床においてもっとも重要な点は, 最小の侵襲で最大の効果をもたらすために, 炎症と機能をコントロールしながら, いかに的確な診査・診断に基づいた治療, メインテナンスを行うか, ということである.そのためには, マクロからミクロにいたる視点とトップダウンとボトムアップが交差する治療が必要となる.なかでも咬合再構成が求められるようなケースでは, 各ステップにおける治療の精度と手順, または客観的な再評価の是非により, 結果が大きく左右される.
そこで, 今回全顎的な咬合再構成において苦慮した症例を通して, そのポイントとなるところを整理し, 報告したいと思う.

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