日本地域看護学会誌
Online ISSN : 2432-0803
Print ISSN : 1346-9657
研究報告
保健師による効果的なオンライン特定保健指導の実践内容
─動機づけ支援初回面接に焦点化して─
品川 祐子黒田 寿美恵
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2024 年 27 巻 3 号 p. 17-25

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抄録

目的:保健師による効果的なオンライン特定保健指導の実践内容を明らかにし,実践指針開発の基礎資料とする.

方法:オンラインでの動機づけ支援初回面接を10件以上経験している保健師20人に半構造化面接を行い,Krippendorffの内容分析の手法を参考に分析した.

結果:【画面越しにより制限される表情・口調・仕草に関する情報の獲得や心理的距離の接近のために対面時よりも注意深く細やかに対応する】【Webカメラ越しでも食べ物の大きさや身体の動きを正しく伝えるためにカメラ位置や使用する媒体を調整・工夫する】【他事による中断がなく面接に集中できる環境でつないでもらう】【表示画面への意識集中・発言内容の視覚化など画面共有機能の利点を活かす】【具体的で実施可能な行動変容を考えるために自宅・職場という日常環境下でオンライン接続していることを活かす】など10カテゴリーが得られた.

考察:保健師は,援助的関係構築に向けて非対面がもたらすコミュニケーションの障壁を克服し,保健指導を困難にするオンラインゆえの要因を解決しようとし,また,オンラインの利点を有効活用していると推察された.実践指針を開発するうえでは,事業所ごとの特殊性やデバイスへの考慮も必要である.

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© 2024 一般社団法人 日本地域看護学会
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