2012 年 16 巻 1 号 p. 138-145
個人のIDが複数存在する場合の個人認証には,単一の認証源に登録されている場合だけでなく,複数の異なる内容での認証源に登録されている事もある.これをシングルサインオンのバックエンド情報源として利用する際には,その特性や扱う属性に注意しながら慎重に実装しなければならない.これらはセキュリティを考慮しつつ利便性および耐障害性を高めるための設計方針および運用方針を要し,本論文では本学での実装について述べる.さらに,異なるシングルサインオン技術を用いた異なるカテゴリでの統合的な操作環境について述べる.