京都大学医学部附属病院 呼吸器外科
2005 年 19 巻 7 号 p. 885-888
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65歳, 男性. 主訴は喀痰増加および胸痛. 既往歴として3ヵ月前に膜性腎症と診断されステロイド内服開始. 胸部X線では左中肺野浸潤影あり. 胸部CT上左S6に径2cmの内部に空洞を伴った結節影あり. 1ヵ月後の胸部CTでは径4.2cmに増大していた. 喀痰検査, 気管支鏡下検査では確定診断は得られず開胸肺生検を施行. 術中病理診断で悪性疾患を否定できず, 左下葉切除を施行した. 手術標本の病理検査では炎症所見のみで, 悪性細胞は認められなかった. 肺組織培養の結果ノカルジアが検出された.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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