日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
Mycobacterium gordonaeによる肺感染症に対し肺切除を施行した一例
阪口 全宏中村 憲二坪田 典之高橋 修須崎 剛行
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2006 年 20 巻 7 号 p. 909-913

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抄録

Mycobacterium gordonae(M. gordonae)による肺感染症に対し,手術を行った一例を報告する.症例は70歳,男性.原発性胆汁性肝硬変にてプレドニゾロン5mg/日の投与と糖尿病に対する内服治療を受けていた.2004年2月,右胸痛が出現したため近医を受診し,胸部X線写真で異常陰影を指摘されて当院へ紹介となった.胸部X線写真とCTで,右肺上葉に空洞性病変が認められた.気管支鏡下での気管支肺胞洗浄液から抗酸菌が検出され,DNA-DNA hybridizationによりM. gordonaeが証明された.外来で,投薬せずに経過観察されていたが,2005年3月から時々血痰が認められ,さらに空洞周囲に散布陰影が現れたためINH,RFP,EBによる化学療法を行い,同年10月,右肺上葉切除術を施行した.

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