日本赤十字社和歌山医療センター 呼吸器外科
2006 年 20 巻 7 号 p. 919-922
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症例は65歳男性.腹部膨満感を自覚し,当院消化器科を受診した.胸部CTで,縦隔から腹腔内に進展する10cm大の腫瘤を認め,当科に紹介受診となった.診断加療目的で,手術を施行したところ,腫瘤内より膿汁の流出を認め,抗酸菌塗沫2+,結核菌PCR陽性であり,結核性膿瘍と診断した.心膜の石灰化を認め,結核性心膜炎の遺残病巣が縦隔から腹腔内に進展し膿瘍を形成したものと考えられた.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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