日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
両側乳び胸を併発した縦隔リンパ管腫の1切除例
大和 靖小池 輝明吉谷 克雄宮内 善広
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2006 年 20 巻 7 号 p. 923-927

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抄録

症例は,53歳,女性.1998年から右横隔膜角に腫瘤を指摘され,経過観察していた.2004年8月呼吸困難と咳嗽が出現し,胸部CT等で右胸水の貯留を認め,胸腔ドレナージで乳び胸と診断された.乳び胸を併発した縦隔腫瘍の診断で手術を行った.手術は腫瘍の摘出と胸管の結紮切離を行い,病理検査では,リンパ管腫であった.術後も右乳び胸が持続し,ピシバニールによる癒着治療を2回行ったが無効であったため,第16病日再手術を行い,切除周囲組織の結紮縫合を行った.その後も,乳び胸は遷延し癒着療法をさらに2回行い軽快した.その間,左乳び胸も出現し,こちらにも2回癒着治療を行い,第96病日にドレーンが抜去できた.現在術後1年4ヵ月経過したが,乳び胸の再発はなく,社会生活に復帰している.

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