日本呼吸器外科学会雑誌
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報告
1999年肺癌外科切除例の全国集計に関する報告
蘇原 泰則下方 薫
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2007 年 21 巻 5 号 p. 740-752

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抄録

日本肺癌学会および日本呼吸器外科学会では,肺癌登録合同委員会を共同で運営し,2002年に報告された1994年の肺癌切除症例の全国集計に引き続き,1999年に切除された肺癌症例についての全国集計を2006年に行なった.症例数は13,344,全体の5年生存率は60.6%であった.男性(8878例)の5年生存率は55.4%,女性(4344例)では74.2%であった.c-STAGE別の5年生存率はIA(n=5939):77.0%,IB(n=3242):60.1%,IIA(n=226):53.8%,IIB(n=1304):43.6%,IIIA(n=1723):38.0%,IIIB(n=567):33.6%,IV(n=221):27.0%であった.p-STAGE別の5年生存率はIA(n=5007):83.3%,IB(n=2803):66.4%,IIA(n=400):60.1%,IIB(n=1388):47.2%,IIIA(n=1944):32.8%,IIIB(n=1179):30.4%,IV(n=397):23.2%であった.組織型別5年生存率は腺癌67.3%,扁平上皮癌52.5%,大細胞癌45.5%,小細胞癌48.1%,腺扁平上皮癌42.1%であった.術死は123例(0.9%),在院死は146例(1.1%)に認められた.本登録は個人を特定できる情報を除いて行なわれており,集計成果は世界に類を見ない大規模かつ詳細なものと考える.今後予定されている2004年切除例の登録への参加有資格施設の積極的取り組みを期待したい.

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