高槻赤十字病院 呼吸器外科
2008 年 22 巻 5 号 p. 793-798
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症例は13歳女性.胸部打撲後に撮影した胸部レントゲンで心臓に接し左胸腔内に突出する異常陰影を認めた.左開胸,胸腔鏡補助下に胸腺を温存し腫瘍の切除を行った.腫瘍は前縦隔に,胸腺より発生した成熟奇形腫だった.開胸術後5日目に虫垂炎を発症し,その際に左卵巣嚢腫もみとめた.開胸術後7日目に開腹術を行い左卵巣嚢腫摘出術および虫垂切除術を行った.左卵巣嚢腫もまた成熟奇形腫だった.前縦隔,卵巣に成熟奇形腫が同時併発した稀な症例であった.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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