総合南東北病院 呼吸器外科
福島県立医科大学医学部 外科学第一講座
総合南東北病院 麻酔科
2008 年 22 巻 5 号 p. 850-853
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完全内臓逆位に合併した肺癌の切除例を経験したので報告する.症例は72歳男性.検診で右上肺野に異常陰影を指摘された.胸腹部CTにて胸腹部内臓の完全逆位を認め,さらに右肺上葉に3.5×3cm大の結節陰影を認めた.気管支鏡検査で扁平上皮癌と診断した.左気管支用のダブルルーメン気管支内チューブを用いて,分離肺換気を行い,右肺上葉切除術を行った.右肺は上・下葉に分葉し,肺動静脈は正常の鏡像を呈していた.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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