日本呼吸器外科学会雑誌
症例
胸腔鏡下手術にて診断し得た縦隔発生限局型Castleman病(plasma cell type)
吉屋 智晴河野 匡藤森 賢文 敏景武市 悠一瀬 淳二
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23 巻 (2009) 5 号 p. 783-786

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抄録

症例は55歳,女性.2003年頃より全身倦怠感が出現し持続するも原因不明であった.2005年当院人間ドックの採血でCRP上昇を指摘され精査するも異常は認めなかった.その後外来で経過観察されていたが,全身倦怠感の増悪を認め,2006年精査加療目的で入院となった.入院後の胸部CTで剣状突起後面に1.5cm大の小腫瘤を認めた.このため,診断目的で3port systemによる胸腔鏡下手術を施行した.前胸壁,心臓,横隔膜に囲まれた領域の脂肪織を一塊にして摘出した.術後病理はCastleman病:plasma cell typeの診断であり,脂肪織内に同様の組織像を呈するリンパ節が多数含まれていた.限局性のCastleman病における切除に関しては,リンパ節腫脹の有無に関らず,周囲リンパ節に同様の組織所見を認めることがあるため,術中病理診断による病変範囲の決定,また部位によっては,系統的リンパ節郭清を施行することが術後の再発防止の観点から重要と考える.

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