縦隔腫瘍に対する高齢者（75歳以上）手術の検討

林 博樹; 臼田 実男; 大平 達夫; 河原 正樹; 池田 徳彦

doi:10.2995/jacsurg.25.352

原著

縦隔腫瘍に対する高齢者（75歳以上）手術の検討

林博樹, 臼田実男, 大平達夫, 河原正樹, 池田徳彦

著者情報

キーワード: 高齢者, 縦隔腫瘍, 譫妄

ジャーナルフリー

2011 年 25 巻 4 号 p. 352-355

DOI https://doi.org/10.2995/jacsurg.25.352

詳細

抄録

75歳以上の縦隔腫瘍手術14例を後向きに検討を行った．術後合併症は4例に認めた．また高齢者に多い術後譫妄は，70～79歳では出現せず，80歳以上の4例中2例に認めた．在院日数は最短で7日，最高で164日，平均在院日数は30.3日であった．高齢者でも慎重に患者選択を行えば，術後合併症の頻度は変わらないのではないかと推察されるが，高齢者に特徴的な合併症である術後譫妄などの頻度は高くなると考えられ対策が必要と思われた．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）