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日本呼吸器外科学会雑誌
Vol. 26 (2012) No. 4 p. 468-474

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http://doi.org/10.2995/jacsurg.26.468

症例

炎症性筋線維芽細胞腫瘍(IMT)は,筋線維芽細胞への分化を示す紡錘形細胞の腫瘍性増殖に炎症細胞が混在する稀な腫瘍である.その臨床像や病理像は一様ではなく,診断に苦慮することもある.症例1:23歳女性.CTで右下葉に16 mm大の境界明瞭な腫瘤を認め,気管支鏡では右B8a内腔に突出する腫瘤性病変を認めた.生検でIMTが疑われた.FDG-PETではSUVmax 26.8と非常に高度の集積を認め,悪性疾患が否定できなかった.右下葉切除を施行し,IMTと診断された.免疫染色でALK(Anaplastic lymphoma kinase)陽性であった.症例2:43歳男性.CTで右上葉末梢に14 mm大の境界明瞭な腫瘤を認め,穿刺細胞診で腺癌が疑われた.右上葉切除を施行し,IMTと診断された.症例3:70歳男性.S状結腸癌の既往歴あり.CTで,右上葉末梢の5mm大のスリガラス様陰影が,1年後に8mmと増大傾向にあり,肺癌や結腸癌肺転移が疑われた.右上葉部分切除を施行し,IMTと診断された.

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