小張総合病院呼吸器外科
東京逓信病院呼吸器外科
順天堂大学医学部呼吸器外科
2014 年 28 巻 2 号 p. 235-240
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症例は70歳代,男性.健診で右上肺の異常影と右大動脈弓を指摘された.精査の結果肺癌の診断となり当科入院となった.術前のCTでは右大動脈とともに右後上葉区静脈(V2)が右主気管支の背側を走行し,独立して直接左房に流入する破格が確認された.右大動脈はまれな症例であるが,このような肺静脈の破格も非常にまれである.本症例は右大動脈と肺静脈の破格を合併する極めてまれな症例であり,手術操作上注意を要する症例と考えられたため報告する.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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