日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
真の肺癌肉腫の1切除例
高橋 正彦高橋 健司平見 有二西川 敏雄森 雅信井上 文之
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2015 年 29 巻 1 号 p. 106-111

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抄録

背景.真の肺癌肉腫は全肺悪性腫瘍の約0.1~0.3%であり,重喫煙者の高齢男性に好発する.術前診断は困難であり,確立された治療法はない.一般的に真の肺癌肉腫の腫瘍径は大きく,予後は不良である.症例.54歳男性,血痰を主訴に来院した.胸部XPおよび胸部CTにて左下葉に9.5 cm大の腫瘤を認めた.気管支鏡下生検にて確定診断は得られなかった.しかし,腫瘍の増殖速度が速かったため切除術を施行した.術後病理学的に腺癌と軟骨肉腫からなる真の肺癌肉腫と診断した.現在術後7年を経過するが無再発生存中である.結論.長期生存が得られた真の肺癌肉腫の1切除例を経験したので報告した.

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© 2015 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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