抄録
背景:気管支閉鎖症は,多くは先天性に気管支が閉鎖する比較的まれな疾患であり,自然気胸を契機に発見されることは極めてまれである.症例は17歳,女性.突然の左胸痛が出現し,左自然気胸と診断されたため,当院紹介となった.胸部CTでS6領域にブラおよび結節陰影を認め,B6気管支は描出されなかった.Mucoid impactionを伴った気管支閉鎖症を疑い,気管支鏡にて左B6の閉鎖を確認した.肺瘻遷延のため胸腔鏡手術を施行.肺漏はS6のブラから認めたが,S6は全体的に気腫化し,かつ区域間は明瞭であったためS6区域切除を施行した.結語:気胸を発症した気管支閉鎖症に対して胸腔鏡下にブラを含めた区域切除を施行した.同様の症例には区域切除が勧められる.