日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
肺原発リンパ上皮腫様癌の一例
岩渕 裕長束 美貴
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2017 年 31 巻 1 号 p. 42-45

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抄録

肺原発リンパ上皮腫様癌(lymphoepithelioma-like carcinoma LELC)症例を経験したので報告する.症例は71歳 男性.S状結腸癌術後経過観察中に右肺下葉に1 cm大の腫瘍が発見された.結腸癌肺転移ないし原発性肺癌を疑い,右肺下葉切除+リンパ節郭清術を行った.術後病理で上記診断を得た.LELCは本邦では稀な腫瘍である.発症にはEpstein Barr(EB)ウィルス感染の関与が示唆されているが,本例ではEBV-encoded RNA-1(EBER-1)in situ hybridizationは陰性,しかし抗VCA IgG抗体および抗EBNA IgG抗体は陽性で,過去にEBウィルス感染の既往を示す結果であった.

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