独立行政法人国立病院機構姫路医療センター呼吸器センター外科
2017 年 31 巻 4 号 p. 544-548
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円形無気肺の原因は粉塵暴露および滲出性胸水貯留が大半であるが,自然気胸に続発する例も報告されている.典型的な円形無気肺は,胸部CTでは腫瘤影やcomet tail signを示すが,中には増大傾向を示し,肺癌との鑑別に苦慮することがある.症例は65歳女性で,慢性気胸に続発し増大傾向を示した右上葉腫瘤影に対して,悪性腫瘍の可能性も疑って右上葉切除術を施行した.慢性気胸に続発し,増大傾向を示した円形無気肺の1切除例を報告する.
日本呼吸器外科学会雑誌 呼吸器外科
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