2026 年 40 巻 4 号 p. 354-359
医師の働き方改革推進の方策としてタスクシフト/シェアが進められるなか,臨床工学技士(CE)のスコープオペレーター業務が正式に認められた.当院は病床数407床の三次救急医療を担う地方急性期病院であるが,医師,特に外科医師の不足と高齢化が進んでいる.これに対応するため,2023年4月より呼吸器外科手術にCEによるスコープオペレーター業務を導入した.導入に際しては院内の倫理委員会の承認を経たうえでドライラボでの実技研修と術野見学を行った後に手術に参加した.2021年1月から2024年12月に行った胸腔鏡下手術253例を,CEスコープオペレーター群と医師がスコープオペレーターを行った群に分けて安全性について検討した結果,CEのスコープオペレーター業務が安全に遂行可能であることが確認された.本取り組みは外科医のみならず,病院全体の業務効率向上や働き方改革にも寄与する有効な手段であることが示唆された.