4 巻 (1990) 1 号 p. 15-21
胸腺組織および胸腺腫内に存在するLangerhans cell (LC) を免疫組織化学的に抗S-100蛋白抗体を用いて検出し, MG合併, 胸腺腫の組織亜型, 浸潤性との関連性を検討した.LCは胸腺組織では28例中18例 (64.3%), 胸腺腫では37例中31例 (83.8%) に認められた.胸腺組織ではLCは主に髄質内に存在した.胸腺腫では皮質型, 髄質型, 混合型の組織亜型間においてLCの出現率に差は認められなかった.胸腺組織および胸腺腫においてはMG合併例にLC出現率の高い傾向が認められた.胸腺腫では非浸潤型の方が浸潤型に比べてLCの出現率の高い傾向が認められた.