巨大気腫性肺瘻胞症10例14病変について, 手術術式および周術期管理について検討した.術式はNaclerio-Langer法およびそれに準じた肺縫縮術が主体を占め, 最近の症例では気管支塞栓術を併用した嚢胞内吸引法が行われた.フィブリン糊や自動縫合器の使用, 分離換気の併用が, 手術を安全かつ簡便にした.人工呼吸器よりのウィーニング等の術後管理の向上, 開胸操作における胸壁筋群の温存等により, poor risk症例に対しても安全かつ有効に手術が行われた.
気管支塞栓術併用瘻胞内吸引法は, 通常の開胸自体による呼吸機能の低下を回避し得る, 隣接する肺組織を犠牲にしない, 術中術後の陽圧呼吸が不要である等の点で有用であった.