4 巻 (1990) 4 号 p. 454-460
肺癌に対する一側肺全摘術後の気管支断端瘻症例9例を検討した.9例中2例はoninimal の気管支瘻例であり, 1例は観察中に自然閉鎖し, もう1例は瘻孔が開存したまま無症状で観察中である.また気管支の再縫合後, 瘻孔が再発した1例を含む3例にsingle tube による胸腔ドレナージ, 抗生剤を含む生理食塩水による胸腔洗浄を行って, いずれの症例でも瘻孔を閉鎖することはできなかったが, 内2例で胸腔内は浄化され, 胸腔チューブ抜去後も自覚症状を呈せず, 社会復帰可能にすることができた.