11 巻 (1997) 6 号 p. 769-772
感染性外傷性肺嚢胞は比較的まれな疾患である.今回われわれはCTガイド下ドレナージにより良好な結果を得た症例を経験した.
症例は68歳男性.胸部打撲後の湿性咳嗽と全身衰弱を主訴に入院した.入院時胸部X線写真およびCTでは左気胸と左下葉に液体貯留を伴う嚢胞を認めた.発熱とCRP上昇を認め, 感染性外傷性肺嚢胞と診断した.全身化学療法にて軽快しないため, 局所麻酔の下, CTガイド下ドレナージを行った.嚢胞内容の膿からは緑膿菌が検出された.ドレナージにより, 患者は速やかに回復した.ドレナージ37日目にドレーンを抜去した.受傷3ヵ月後のCTでは肺嚢胞は消失していた.
CTガイド下ドレナージは侵襲が少なく, 有用な方法と思われた.