日本呼吸器外科学会雑誌
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10年間経過を追えた右肺門部発生のCastleman's diseaseの1例
西村 謙吾徳島 武福田 幹久中井 勲
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16 巻 (2002) 7 号 p. 784-788

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抄録

症例は42歳, 女性で, 1991年より10年間毎年職場検診を受けていた.胸部X線写真にて右肺門部に腫瘤陰影を認めた.腫瘤は1991年から1993年まではほとんど変化がなく, 1993年以降の8年間は毎年徐々に増大していた.胸部CTでは, 腫瘤は中下葉気管支に接する2.5×3.5×3.0cm大の境界明瞭で均一な腫瘤であり, 造影効果があった.MRIでは, 腫瘤はT1強調像で低信号, T2強調像で高信号を示し, 造影効果があった.診断治療を兼ねて, 胸腔鏡下に腫瘤摘出術を施行した.病理組織診断は, hyaline-vascular型のCastleman'sdiseaseであった.自験例のように長期にわたって経過観察された報告はなく, 腫瘤の増大成長の過程を知る上で貴重と考え報告する.

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