日本呼吸器外科学会雑誌
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外傷性右横隔膜破裂の4例
真栄城 兼誉高森 信三寺崎 泰宏三輪 啓介福永 真理中村 寿林 明宏坂本 照夫白水 和雄
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キーワード: 胸部外傷, 横隔膜破裂
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17 巻 (2003) 7 号 p. 740-746

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抄録

横隔膜破裂は従来左側に多く, 右側例は稀であるとされている.しかし近年では右側受傷の報告が増加している.今回我々は2000年9月から2001年11月にかけ右側横隔膜破裂の4手術例を経験した.全例交通外傷にて久留米大学高度救命救急センターに搬入され, 肝臓の胸腔内への陥入を伴っていた.アプローチは開胸法が2例, 開腹法が1例, 開胸+開腹法が1例であった.受傷早期では腹腔内の臓器損傷を確認するため開腹法を選択し, 待機手術例では肺との癒着を想定し開胸術を選択した.受傷早期に手術を行ったのは2例で, 他の2例は循環動態の安定を待って手術を行った.いずれの症例も術後経過良好にて退院した.横隔膜損傷はそれ自体が予後に影響する可能性は少なく, 呼吸状態が保てれば循環動態が安定した慢性期に手術を行うことが安全であると思われた.

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