日本呼吸器外科学会雑誌
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初発自然気胸症例に対する胸腔鏡下外科治療の検討
小間 勝明石 章則大橋 秀一余田 洋右神野 浩樹鄭 一秀笹岡 英明西野 雅行坂巻 靖桂 敏明吉田 正夫
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1995 年 9 巻 7 号 p. 808-812

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抄録

当院で取り扱った全自然気胸症例221例の内, 初発気胸症例112例を研究対象とした.非胸腔鏡下治療 (内科的治療) は61例 (54%) で, その内訳は無治療群が6例 (5%), 穿刺吸引群が12例 (11%), 胸腔ドレナージ群が43例 (38%) であった.胸腔鏡下治療は51例 (46%) で内科的治療後に胸腔鏡下手術が施行された症例 (内科+胸腔鏡治療群) が23例, インフォームド・コンセントの手続きを経て胸腔鏡下手術を施行した症例 (胸腔鏡治療群) が28例であった.胸腔鏡治療群は胸腔ドレナージ挿入期間と入院期間で, 内科的治療症例や内科+胸腔鏡治療群と比べて短かった (P<0.001).再発例は, 胸腔鏡治療群が28例中0例 (0%) と再発例が無く, 内科的治療症例と比べて有意差があった (P<0.001).胸腔鏡下手術の合併症は無かった.手術創が小さく, 創部痛が極めて少ないことが特徴である胸腔鏡下治療は, 初発気胸症例に対して確実で有効な治療法である.

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