日本呼吸器外科学会雑誌
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高齢者 (75歳以上) 肺癌症例の術後肺機能検査値, 合併症の検討
谷田 達男田畑 俊治野田 雅史星川 康植田 信策渋谷 丈太郎前田 寿美子千田 雅之鈴木 聡芦野 有悟佐久間 勉小野 貞文藤村 重文
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1995 年 9 巻 7 号 p. 825-829

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抄録

1983年から1992年までの自験の高齢者 (75歳以上, 84例) の肺癌患者の肺機能値, PSの変化, 術後合併症を若年者 (60歳から74歳, 80例) のそれと比較検討した.高齢者群の術前肺機能値は若年者群よりも高度の閉塞性肺疾患 (慢性肺気腫等) の存在を示した.術後は両群に同程度に拘束性の肺障害を来たした.高齢者群の術後合併症では, 肺炎, 喀痰喀出困難, 無気肺, 不整脈, 低酸素血症が多くみられた.術後のPSは若年者群に比して高齢者群で有意に増悪した.高齢者の肺癌症例では潜在的な心肺機能の低下が認められた.高齢者の手術に際しては周術期の管理に細心の注意を払うことが重要である.

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