日本呼吸器外科学会雑誌
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Multiple Endocrine Neoplasm (MEN) -type Iを合併した胸腺カルチノイドの一例
吉田 和夫矢満田 健青木 孝學金子 和彦宮澤 正久羽生田 正行
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1995 年 9 巻 7 号 p. 837-841

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抄録

Multiple Endocrine Neoplasm (MEN) -type Iを合併した胸腺カルチノイドの1症例を報告する.症例は, 60歳男性, インスリノーマおよび上皮小体過形成の診断にて手術を施行されていた.これらの疾患の経過観察中に前縦隔腫瘍が指摘され, 胸腺カルチノイドにて胸腺全摘術が施行された.1988年, 下垂体腫瘍切除が施行された後, 1990年, 胸腔内に, 胸腺カルチノイドの局所再発と思われる腫瘍が出現したが, 根治手術は不能であった.再発腫瘍の病理診断は, 胸腺カルチノイドであった.患者は1993年7月15日心不全にて死亡した.本症例は, 胸腺全摘術後の再発であることから, 胸腺カルチノイドに対する術式は, 胸腺全摘術に加え, リンパ節郭清を施行する必要があると思われた.

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