2022 年 35 巻 1 号 p. 27-32
要旨:新潟県北部で繁殖するウミネコLarus crassirostrisの成鳥(雄15羽,雌13羽)の外部形態における雌雄差を調べた。体重および5つの外部形態において,雄は雌よりも有意に大きかった。また,新潟県北部のウミネコは,他の繁殖地の個体と同様に頭部(頭長,露出嘴峰長,嘴高)の性的二型の度合いが大きい傾向を示した。計測値のうち,頭長(HL,mm)と嘴高BD,mm)を説明変数として判別分析を行い,以下の判別関数式を得た。D = 54.099 – 0.348 HL – 1.096 BD ..........................................................(1)D<0の場合は雄,D>0の場合は雌と分類でき,判別率は雄,雌ともに100%であった。