2006 年 1 巻 1 号 p. 37-44
大学全入時代を迎えるにあたり,大学生の学力の基礎を支える日本語力をどのように支援したらいいのか,学生に日本語力の不足をどのように自覚させその学習動機を高めることができるのかを示唆し,文章能力開発演習という日本語リメディアル教育の実践を通して,その授業成果と受講者の学習動機の志向を調査した。その結果,全体として充実志向・訓練志向・実用志向という「学習内容の重要性」が,「学習の功利性」と比べるとポイントが高いことがわかった。しかし,実用志向については,学習の功利性も高いことがわかった。