日本糖尿病教育・看護学会誌
Online ISSN : 2432-3713
Print ISSN : 1342-8497
研究報告
2型糖尿病患者の失感情症・失体感症,睡眠,抑うつの実態と関連
小田 梓稲垣 美智子多崎 恵子松井 希代子堀口 智美小池 美貴藤田 祐子
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22 巻 (2018) 1 号 p. 18-24

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抄録

本研究は2型糖尿病患者における失感情症・失体感症,睡眠,抑うつの実態と各々との関連を明らかにすることを目的とした関連探索研究である.I県内の2病院に外来通院する2型糖尿病患者47名に対し,失感情症傾向を評価するTAS―20(20―item Toronto Alexithymia Scale),失体感症傾向を評価するSTSS(Shitsu-Taikan-Shou-Scale:体感への気づきチェックリスト),睡眠の質を評価するPSQI(Pittsburgh Sleep Quality Index),抑うつ傾向を評価するPHQ―9(Patient Health Questionnaire:こころとからだの質問票)を用いて調査を行った.分析にはSPSS Statistics 22.0を用い,記述統計および2群間の比較,ANOVA を行った.結果,2型糖尿病患者の59.6%が睡眠の質が悪いと評価しており,睡眠時間が6時間未満の者と合併症を持つ者に失感情症,抑うつ症状が高い傾向(いずれもp < 0.05)がみられた.また,HbA1cと4質問紙との関連はなかった.以上より2型糖尿病患者に対して睡眠の質の向上を支援するとともに,短時間睡眠の改善および合併症を持つ患者に対し,失感情症,抑うつ傾向改善に向けた心理面での支援の必要性が示唆された.

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© 2018 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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