日本糖尿病教育・看護学会誌
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研究報告
1型糖尿病をもつ年少児の糖尿病セルフケアに向けた親のかかわり尺度の開発
中村 伸枝仲井 あや出野 慶子金丸 友谷 洋江薬師神 裕子髙橋 弥生
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2019 年 23 巻 1 号 p. 100-107

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抄録

本研究の目的は,1型糖尿病をもつ年少児の糖尿病セルフケアに向けた親のかかわり尺度を開発し信頼性・妥当性を検討することである.文献検討および予備調査,専門家会議を経て58項目の試行版を作成し,1型糖尿病をもつ1歳~小学校低学年の子どもの親34名のデータを得て,24項目から成る最終版を作成した.主因子法,プロマックス回転により因子抽出を行い,F1糖尿病管理における負担,F2子どもの低血糖対処能力の把握,F3低血糖や血糖値に起因する余裕の欠如,F4幼稚園や学校のサポート,F5糖尿病管理の支えと子どもの将来を見すえたかかわり,F6糖尿病管理と育児の自信,F7子どもの意欲や関心の把握,を得た.24項目のCronbach's α係数は0.84,再テスト法でのPearsonの積率相関係数は0.93と許容範囲内であった.本尺度は,項目数が24項目と少なく,年少児に対する親の認識やかかわり,親のストレスやサポートを包括的に査定するために臨床での活用が期待できる.今後は,より大きなサンプルサイズでの分析を継続し,安定した構造をもつ尺度に洗練していく必要がある.

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© 2019 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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