日本糖尿病教育・看護学会誌
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診療所における2型糖尿病患者への初期教育に関する実態調査
田中 理恵柴山 大賀
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2019 年 23 巻 1 号 p. 92-99

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抄録

糖尿病の診断と初期治療を担う国内の診療所において,2型糖尿病の初期教育の実践状況を調査した.教育実施体制,及び系統的文献検討で抽出した初期教育の構成要素22項目を含む質問紙を1,563施設に郵送し,320施設(20.5%)から有効回答を得た.このうち,初期教育を提供する237施設(74.1%)では,診断時から1ヶ月以内に開始し,外来で個別に複数職が複数回関わる形式を主としていた.また,心理社会的適応への支援や定期的な評価が課題となっていた.初期教育構成要素は,226施設(95.4%)から28施設(11.8%)でいずれも実施されていた.病識への働きかけや患者を主体とする取り組みが過半数の施設で取り入れられていたが,行動目標の評価や継続的な支援に関する要素は実施割合が低かった.効果的な初期教育の構成要素を網羅する教育体制や,その他の関連要因を検討した上で,教育環境を整備する必要がある.

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© 2019 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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