日本糖尿病教育・看護学会誌
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原著
2型糖尿病患者の性別からみた家族サポート感取・対応力(ARRF)とHbA1cおよび関連要因との関係
堀口 智美稲垣 美智子多崎 恵子浅田 優也太田 沙季子
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2020 年 24 巻 1 号 p. 1-8

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抄録

本研究の目的は,2型糖尿病患者が家族サポートを肯定的に受け取り(感取),応答する(対応)力である家族サポート感取・対応力(ARRF)とHbA1c(NGSP)および関連要因との関係を,性別ごとに明らかにすることである.重度の合併症がなく,家族と同居している成人2型糖尿病患者を対象に,日本人2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力尺度,HbA1c,関連要因を調査項目とした自記式質問紙にて調査し,63名の有効回答を得た.

結果,ARRFとHbA1cとの関係において,男性ではARRFとHbA1cに有意な負の相関(rs=-.431)があり,女性では有意な正の相関(rs= .598)があった.また,ARRFと関連要因との関係では,男性においてARRFが有意に低かったのは,自覚症状がない,生活への支障がない,合併症がないと自覚している,大血管障害がない,親と同居している,就労しているという項目であった.女性においてARRFが有意に高かったのはBMI基準範囲内,インスリンなどの注射薬の使用があるという項目であった.

以上より,ARRFにおいて,性別により異なる支援方法が必要であることが示唆された.

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© 2020 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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