日本糖尿病教育・看護学会誌
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原著
急性期病棟における看護師の糖尿病ケアに対する認識と糖尿病ケアの実施状況
柏崎 純子
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キーワード: 糖尿病ケア, 認識, 実施状況
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2020 年 24 巻 1 号 p. 95-101

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抄録

急性期病棟における看護師の糖尿病ケアに対する認識と実施状況を明らかにすることを目的とした.糖尿病患者が入院する急性期病棟の看護師に無記名の質問紙調査を実施し,89部を分析した.急性期病棟における看護師は,糖尿病患者と関わることに対して,「時間がかかる」79.7%,「難しい」78.6%,「苦手である」56.8%とネガティブな思いをもち,「楽しい」,「やりがいがある」,「苛立つ」とはあまり思っていなかった.また,低血糖に関連する情報提供の実施状況は46.1~51.7%であり,「患者の食事療法の摂取カロリーと塩分の量を伝える」など生活の中で実施する療養行動に関する情報提供の実施状況が低かった.糖尿病ケアの実施状況を高めるためには,患者の行動だけでなく患者の考え方や態度の変容にも視点を向けられるような支援や,退院後の患者の生活状況を病棟看護師に伝達できるシステム,糖尿病ケア以外のケアを実施しながらの糖尿病に関する情報提供が必要である.

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© 2020 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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