日本糖尿病教育・看護学会誌
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原著
日本糖尿病療養指導士の認定資格を有する看護師の役割行動の分析
小林 真央利 緑安藤 秀明
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2021 年 25 巻 1 号 p. 93-102

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抄録

本研究の目的は看護師のCDEJ(Nurses who are Certified Diabetes Educator of Japan:CDEJN)の役割行動を明らかにすることである.CDEJNの役割行動に関連すると考えられる項目についての質問紙調査を協力可能であると返答のあった81施設に在籍する481名のCDEJNに実施し199名から回答を得た(回答率41.4%).回答結果を探索的因子分析で分析し,CDEJNの役割行動として「糖尿病患者への療養指導」,「合併症・合併症予防への療養指導」,「糖尿病療養指導チームでの協働・連携」,「地域の糖尿病活動の支援」,「多職種の糖尿病療養指導の支援」,「糖尿病看護実践の省察」の6つが存在することが明らかになった.因子間相関係数は0.249~0.714,クロンバックのα係数はCDEJNの役割行動全体で0.939,各因子で0.822~0.915だった.CDEJN経験年数,糖尿病療養指導患者数が多く糖尿病療養指導時間が長いほどCDEJNの役割行動の得点が高くなる傾向にあり,CDEJNとしての経験を重ねることでCDEJNとしての役割行動が発揮されていると考えられる.

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© 2021 一般社団法人 日本糖尿病教育・看護学会
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