2009 年 16 巻 p. 28-41
本稿は2008年6月のアート・ドキュメンテーション研究会年次大会での研究発表をもとにしたものである。本稿では、日本大学総合学術情報センター「デジタルミュージアム研究プロジェクト」での実践から得たデジタル画像撮影手法と図像デジタル・アーカイブの今後の課題についての知見の報告を行う。報告前半では、和書稀覯書である「草双紙」および洋書稀覯書を素材としたデジタル画像データの撮影手法について、特に少人数のプロジェクトでも可能な手法について詳述する。まとめとしては、「図像デジタル・アーカイブ」においての、イメージ主体の索引項目(インデックス)の重要性を指摘し結論としたい。