日本地震工学会論文集
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論文
震度と震度継続時間の一貫した経験的予測体系の提案
能島 暢呂
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2015 年 15 巻 2 号 p. 2_59-2_76

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抄録

筆者は観測震度または予測震度を与件とした震度継続時間の条件付予測式を提案した。そこでは震度が確定的に与えられる場合の予測式を提示した。本研究では、距離減衰式に基づく震度予測式と、予測震度を条件とした継続時間の条件付予測式を統合して、震度・継続時間の一貫した経験的予測体系を構築するものである。具体的には、予測震度の不確定性を考慮して、震度継続時間の予測値の期待値および標準偏差の近似解を確率論的に定式化した。提案する震度・継続時間の同時予測手法のケーススタディとして、立川断層帯に発生する地震を想定した震度マップと震度継続時間マップを作成した。

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© 2015 一般社団法人 日本地震工学会
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