抄録
首都直下地震が発生した際、その発生時刻によって被災、そして避難の状況が大きく異なることが予想される。千住地域においても、住民のみならず、就業者、通学者、さらに千住地域を通過中の電車利用者や自動車利用者など、当事者も多様となる。そこで「居住者」と「就業者・通学者」に着目しアンケート調査を実施し被害想定の認知状況、避難方法の認知状況、災害状況に応じた避難行動の分析を行った。その結果、従業者・居住者ともに「地震発生時の避難方法の認知」の程度は低いことや「災害状況に応じた避難行動」がとられないことが明らかとなった。